【選び方】遮光カーテンの選び方と採寸ガイド|光漏れを減らすコツ

せっかく遮光カーテンを買ったのに、朝になると窓の端から光が差し込んでしまう。夜も外の街灯の明かりが気になる。このような経験はありませんか。

遮光カーテンそのものの性能も大切ですが、意外と差が出るのが採寸と取付のやり方です。幅が少し足りなかったり、丈が短かったり、レールとの相性が悪かったりすると、どうしてもすき間から光が入りやすくなります。

この記事では、特別な道具や大がかりな工事をしなくても、今の住まいでできる範囲で、光漏れを減らすための考え方や手順をまとめました。完璧を目指すというより、無理のない工夫で、少しずつ心地よい暗さに近づけていくイメージで読んでみてください。

目次

光漏れが起きる主なパターンを知っておく|対策のヒントになる4つの原因

採寸の手順に入る前に、どこから光が入りやすいのかを知っておくと、サイズ決めのイメージがつかみやすくなります。

よくある光漏れのパターンは次のようなところです。

  • 両端のすき間から入る光
  • カーテン上部とレールのあいだから漏れる光
  • カーテン下部と床とのあいだから入る光
  • 真ん中の合わせ目からこぼれる光

この4つを意識しておくと、どこを重点的に測ればよいかが自然と見えてきて、後で紹介する取付やすき間対策も理解しやすくなります。すべてを一度に整えようとする必要はなく、まずは自分にとっていちばん気になる光の入り方から取り組むだけでも十分です。小さな改善でも体感が変わることがあり、日々の暮らしが少しずつ心地よい方向へ動き始めます。気負わず、できるところから一歩ずつ試してみてください。

原因概要抑えるポイント主な対策
両端のすき間から入る光カーテン幅が足りず、左右から光が入りやすいレール幅に対して余裕幅を確保幅を広めに選ぶ/すき間テープ・マグネットで密着させる
カーテン上部とレールのあいだから漏れる光レールとカーテンの間に空間ができ、光が回り込むフック位置とレールの構造を確認Bフックを選ぶ/レールカバー・カーテンボックスを使う
カーテン下部と床とのあいだから入る光カーテン丈が短めで、床との間に光が通る掃き出し窓・腰高窓で丈を変える丈を長めに設定/床にラグを敷く
真ん中の合わせ目からこぼれる光両開きのカーテンが中央でわずかに開くカーテンの重なり幅を意識クリップで留める/細いカーテンやライナーを追加する
光漏れの4つの原因と概要・ポイント・対策まとめ

採寸の準備を整える 測る前に確認したいこと

採寸で失敗しないためには、実際にメジャーを当てる前の下準備がとても重要です。どの窓にどんなカーテンを付けたいのか、レールの種類や開き方はどうするのかといった前提を整えておくことで、仕上がりのイメージがより明確になり、サイズ選びの迷いも少なくなります。さらに、あらかじめ確認しておくべきポイントを押さえておくと、購入後に「思ったより短かった」「横幅が足りなかった」という小さな後悔も防ぎやすくなります。こうした準備は数分でできることばかりなので、焦らずにチェックしてから採寸に進むと安心です。

  • カーテンを付ける場所を決める
    • 窓枠の内側に収めるか、外側にかぶせるかを決めておきます。
    • 賃貸の場合は、既存のレールをそのまま使うことが多いです。
  • 今ついているレールの種類を確認する
    • 機能性レールか、装飾レールかを見ておきます。
    • フックの差し込み位置や高さ調整の可否にも関わります。
  • カーテンの開き方を決める
    • 両開きにするか、片開きにするかを先に決めておきます。
    • ベッドや家具との位置関係も合わせてイメージすると失敗が減ります。

この準備ができたら、いよいよ具体的な採寸に入っていきます。焦らず、測り直しを前提に、ゆったりした気持ちで進めていきましょう。

ちょっとした下準備でも、仕上がりの満足度が大きく変わるのが採寸の面白いところです。とくに「どこに・どう付けたいか」を言語化しておくと、自分の暮らしに合うサイズが自然と見えてきます。迷ったときは、まず気になる光の入り方を基準に選んでみてくださいね。


採寸を実施する|遮光カーテンの効果を高める正しい測り方ガイド

採寸は、遮光カーテンの力をしっかり引き出すための大切な工程です。見た目では分かりにくい数センチの違いが、朝の光漏れや夜の街灯の眩しさに影響することもあります。とくに幅や丈が窓に対してわずかに足りていない場合、端や上下から光が入りやすくなり、せっかく遮光カーテンを選んでも十分に活かしきれないことがあります。そこで、この章では“どこを基準に測るべきか”“どれくらい余裕をもたせると快適か”といった実践的なポイントを丁寧にまとめています。難しい作業ではなく、ゆっくり確認しながら進めるだけで、ぐっと満足度が上がる採寸ができます。買い替え後の後悔を避けるためにも、まずは落ち着いて正しい採寸のステップを把握しておきましょう。

採寸は一度覚えてしまえば難しい作業ではありませんが、その“ひと手間”がカーテンの仕上がりを左右する大事なステップです。とくに幅や丈の余裕は、光漏れの少なさだけでなく、見た目のバランスにもつながります。迷ったときは、少し広め・少し長めを意識すると安心です。


採寸手順1 光漏れを減らすための幅の測り方

まずは幅の採寸です。幅は、光漏れを減らすうえでとても大事なポイントです。

レールを基準に幅を測る

一般的なカーテンレールの場合、レール両端の固定ランナーのあいだを測ります。この長さを基準に、次のようなイメージでサイズを決めます。

  • 両端にゆとりを持たせる
    • 測った長さに対して、おおよそ3〜5パーセントほど余裕があると、両端のすき間ができにくくなります。
    • たとえばレール内側の幅が180センチなら、カーテンの総幅は約190センチ前後を目安にします。
  • 仕上がり幅と表示の違いに注意する
    • 商品によっては、2枚合計の幅で表示されていたり、1枚あたりの幅で表示されていたりします。
    • 「レール幅に対して何倍くらいのゆとりがあるか」を意識して選ぶと、失敗しにくくなります。

幅に少し余裕を持たせることで、ヒダにゆとりが生まれ、見た目にもふんわりしやすくなります。無理にぴったりサイズを狙いすぎず、光漏れを減らすための余白と考えると、選びやすくなります。


採寸手順2 光漏れを意識した丈の測り方

次に丈の採寸です。丈は、上からの光と、下からの光の両方に影響します。

床までの丈か 腰高窓かで測り方を変える

窓のタイプによって、測る位置を少し変えます。

  • 掃き出し窓の場合
    • レールランナーの下端から床までを測ります。
    • 床にすれないよう、1〜2センチ短くするのが一般的な目安です。
    • 冷気や光漏れが気になる場合は、あえて床に軽く触れるくらいの長さにする方法もあります。
  • 腰高窓の場合
    • レールランナーの下端から、窓枠の下端までを測ります。
    • そこから10センチ前後長めにして、窓枠をしっかり覆うようにすると、光漏れと冷気を減らしやすくなります。

カーテンフックの種類にも注意する

カーテンフックには、主にAフックとBフックがあります。

  • Aフック
    • レールが見える位置にカーテンが付くタイプです。
    • 装飾レールで見せる場合に使われることが多いです。
  • Bフック
    • レールを隠すようにカーテンが上まで上がるタイプです。
    • 上部からの光漏れを少しでも減らしたい場合は、Bフック対応のカーテンを選ぶと安心です。

同じ丈の表示でも、フックの種類で見え方が変わるため、採寸時にどちらを選ぶかイメージしておくと、仕上がりとのギャップが減ります。


取付のポイント カーテンレールとフックの合わせ方

サイズを決めたら、次は取付の段階です。ここからの工夫も、遮光カーテンの効果をしっかり引き出すためにとても大切です。取付は単にフックを掛けるだけの作業と思われがちですが、ほんの数ミリの位置調整や、レールとの距離感を整えるだけでも、光の入り方が驚くほど変わることがあります。とくに上部と両端は光が回り込みやすいため、フックの段数を変えるだけで印象がぐっと落ち着くことも。さらに、日常的にカーテンを閉めるときのちょっとした癖や、レールの端への寄せ方ひとつでも光漏れが軽減されることがあります。忙しい毎日の中でもすぐに取り入れられる小さな工夫ばかりなので、ぜひ気負わずに試してみてください。

取付の工程は“ちょっとした調整で体感が大きく変わる”おもしろいポイントです。特にフックの高さや引き方の癖は、意識してみると驚くほど光の入り方に差が出ます。買い替えに踏み切らなくても改善できる部分なので、まずは今日から試せる小さな調整を優先してみると、満足度がぐっと上がりますよ。

フックの高さ調整で上部のすき間を減らす

多くのカーテンフックは、高さを数段階で調整できるつくりになっています。

  • レールとカーテンのあいだにすき間がある場合
    • フックを一段上げて、カーテンを少しだけ上に近づけます。
    • それでもすき間が気になる場合は、Bフックに変更する方法もあります。
  • 床にこすれてしまう場合
    • フックを一段下げることで、少しだけ丈を短くできます。

小さな調整ですが、これだけで上からの光や、下からのすき間が変わることもあります。いきなり買い替える前に、まずは今のフック位置を見直してみるのも、無理のない一歩です。

レールの端までしっかり寄せる

カーテンを閉めたつもりでも、レールの端まで寄せきれていないと、そこから光が入りやすくなります。

  • カーテンを閉めるときのちょっとした習慣
    • 片手でカーテンを引くだけでなく、最後にもう一度、端を軽く押さえて寄せる癖をつけておきます。
    • 家族がいる場合は、このひと手間を共有しておくと、毎日の光漏れが変わってきます。

すき間への対策を行う|光漏れを最小限に抑える実用テクニック

遮光カーテンは採寸と取付が整っていても、どうしても生まれてしまうのが“すき間から入る光”です。特に両端や上下、カーテンの合わせ目は構造上わずかな空間ができやすく、朝の光や夜の外灯の明るさが差し込みやすい部分でもあります。ただ、このすき間は大がかりな工事をしなくても、ちょっとしたアイテムや配置の工夫でやわらげることができます。たとえば幅の余裕を持たせる、テープやマグネットを使って壁に添わせる、レールカバーを活用するなど、小さな工夫でも体感が大きく変わることがあります。忙しい30代40代でも始めやすい方法ばかりなので、まずは気になる場所から試し、無理のない範囲で光漏れ対策を積み重ねてみてください。

すき間対策は“できるところから始められる”のが大きな魅力です。とくにテープやマグネットなどの小さなアイテムは、賃貸でも使いやすく、試してみると意外なほど効果を感じられることがあります。完璧を求めず、まずは気になる光だけでも減らすつもりで取り組むと、暮らしの快適さが自然に育っていきます。


すき間対策1 両端からの光をやわらげる工夫

採寸と取付を整えても、窓の形やレールの位置によっては、どうしても両端に細い光の線が入ることがあります。そのようなときは、ちょっとしたプラスのアイテムで調整していきます。

  • カーテンの幅を少し広めにする
    • これから新しく購入する場合は、あらかじめ余裕幅を大きめにとっておくと、両端のすき間ができにくくなります。
  • すき間用のテープやマグネットを使う
    • 窓枠や壁に貼るタイプのすき間テープを使うと、カーテンの端が壁に軽く添いやすくなります。
    • マグネット付きのタイプなら、開け閉めも比較的スムーズです。
  • レールの位置を見直す
    • 可能であれば、レールを窓枠より少し長めに設置してもらうと、両端の光漏れを抑えやすくなります。

賃貸で大がかりなことができない場合は、テープ類やマグネット類だけでも、体感が変わることがあります。試しやすいものから取り入れてみてください。


すき間対策2 上下からの光をやわらげる工夫

上下からの光漏れも、ちょっとした工夫でやわらげることができます。

上からの光にはレールカバーやボックスを検討する

  • レールカバー
    • レールの上部を覆うカバーを付けることで、上から回り込む光を減らす役割があります。
    • インテリアのアクセントにもなるので、見た目を整えたい場合にも向いています。
  • カーテンボックス
    • もともと備え付けられている部屋もありますが、後付けの簡易タイプもあります。
    • カーテン上部からの光が気になる場合の、ひとつの選択肢になります。

下からの光には丈調整やラグの活用を

  • 丈を少し長めにする
    • 掃き出し窓では、床に軽く触れるくらいの長さにすることで、下からの光が入りにくくなります。
  • 足元にラグやマットを敷く
    • 床の冷え対策にもなり、光漏れもやわらぎます。
    • 寝室なら、素足で歩いたときの心地よさもプラスされます。

すき間対策3 真ん中の合わせ目の光を抑えるコツ

両開きのカーテンでは、真ん中の合わせ目から光がこぼれることも多いです。ここも、無理のない範囲で工夫してみましょう。

  • カーテンクリップで軽く留める
    • 真ん中部分を軽く留めることで、合わせ目の開きを減らせます。
    • 強く留めすぎると開けにくくなるので、寝る前だけ留めるなど、使い方を決めておくと扱いやすいです。
  • 真ん中に細いカーテンやライナーを足す
    • 薄手のカーテンや遮光ライナーを1枚足しておくと、合わせ目からの光をやわらげられます。

細かな工夫ですが、朝のまぶしさが少し変わるだけでも、気持ちの余裕につながることがあります。完璧さではなく、できる範囲の心地よさを目指していきましょう。


まとめ 無理なく続けられる遮光カーテン選びを

遮光カーテンの光漏れ対策は、カーテンの性能だけでなく、採寸と取付の丁寧さでかなり差が出ます。

  • レールの幅と丈を、余裕を持って測る
  • フックの種類や高さを見直してみる
  • 両端と上下、真ん中のすき間を意識して工夫する

この3つを意識するだけでも、今ある環境のなかで、少しずつ光漏れを減らしやすくなります。

寝室の暗さが整ってくると、夜のくつろぎ方や、朝起きたときの気持ちにも変化が出てきます。すべてを一度に変えようとせず、まずは採寸やフックの調整など、小さく始められるところから試してみてください。未来の自分が、少しだけ楽に目を閉じられるような環境づくりを、ゆっくり育てていけたらうれしいです。

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