クローゼットやベッド下の湿気は、毎日目に入る場所ではないだけに、つい後回しになりがちです。なんとなく空気が重い、収納した衣類の手触りが気になる。そんな小さな違和感はあっても、どこから手を付ければいいのか分からず、そのままになっている方も多いかもしれません。
除湿対策というと、除湿剤を置く、除湿機を回すといった行動が思い浮かびます。ただ、置き場が合っていなければ、効果の実感は得にくいものです。感覚だけで判断すると、必要以上に増やしてしまったり、逆に効かせたい場所を外してしまったりすることもあります。
そこで本記事では、湿度計を使ってクローゼットとベッド下の湿気を数値で可視化します。測り方はできるだけシンプルに、結果の読み取りも比較しやすく整理しました。無理なく、自然に、続けられる範囲で置き場を見直す。そのためのヒントを、体験ベースでまとめています。




導入
クローゼットの奥がなんとなく湿っぽい。ベッド下を開けると、空気が重い気がする。そんな違和感はあるのに、感覚だけだと対策が散らかりがちです。
この段階で多いのが、思いついた対策を場当たり的に重ねてしまうケースです。除湿剤を置いてみる。しばらくして効いているのか分からず、別の場所にも追加する。その結果、どこが効いていて、どこが変わっていないのか分からなくなってしまいます。湿気は目に見えないため、どうしても手応えを感じにくいのが理由でしょう。
そこで役に立つのが湿度計です。数値で眺めるだけで、湿気がたまりやすい場所と、意外と安定している場所が切り分けられます。完璧な測定でなくても構いません。同じ条件で比べることで、除湿剤や除湿機の置き場を整理しやすくなります。今回はクローゼットとベッド下に絞り、置き場別の差を可視化する実験メモとしてまとめました。
- 感覚だけだと対策が増えやすく整理しにくいです
- 湿度計で数値を見ると優先順位が付けやすくなります
- 完璧な測定より同条件での比較を重視します
- まずはクローゼットとベッド下の2点に絞ります

計測条件
ポイントは、同じ型の湿度計を複数台そろえることです。違う機種だと数値のズレが出やすく、実際の湿度差よりも大きく見えたり、小さく見えたりすることがあります。特に家庭用の湿度計は、精密機器ほどの校正がされていない場合も多く、機種ごとの差がそのまま結果に影響しやすい傾向があります。
もし1台しか用意できない場合でも、計測をあきらめる必要はありません。同じ時間帯に、同じ順番で場所を入れ替えて測ることで、相対的な違いは十分に把握できます。重要なのは数値の正確さより、条件をそろえて比較することです。そうすることで、どの場所が湿気をため込みやすいのか、判断の軸が見えてきます。

編集部でも1台運用から始めましたが、時間と順番を固定するだけで傾向は意外と読み取れました。最初から完璧を目指さず、手元にある道具で試してみることが、結果的に続けやすさにつながります。
測る場所の決め方
置き場は2つに絞ると分かりやすいです。
- クローゼット 内部の奥
- ベッド下 中央付近
さらに余力があれば、比較の基準として室内の空中も1点置きます。
- 部屋の中央 ベッド横の棚の上など


置き方の統一ルール
数値のブレを減らすために、次のルールをそろえます。
- 床からの高さをそろえる 目安10から30cm
- 直射日光と暖房風の直当たりを避ける
- 服や布団に密着させない 周囲に指2本分の空間
- 扉の開閉タイミングをそろえる
結果
ここでは、結果の見え方が分かるように、実データに近い形の例を示します。湿度は住環境や天候、生活リズムによって変わりやすく、同じ条件でも日によって数値が揺れることがあります。そのため、ここに載せている数値は正解を示すものではなく、あくまで比較の考え方をつかむための材料です。あなたの部屋では数字が異なるかもしれませんが、どの場所が高く出やすいか、変動が大きいのはどこかといった視点で見ることで、読み取りの型として役立てることができます。



編集部でも実測値は毎回ばらつきがありましたが、並べてみることで傾向ははっきり見えてきました。数値そのものより、上下の差や動き方に注目すると、置き場調整の判断がしやすくなります。
結果サマリー
- クローゼット奥は外気や換気の影響が遅れて出やすいです
- ベッド下は通気の良し悪しで上下が大きく動きます
- 除湿の置き場は数値の高い場所から優先すると迷いが減ります
比較表 置き場別の温湿度 7日平均の例
| 置き場 | 温度 目安 | 湿度 目安 | 体感メモ | リスクの気配 |
|---|---|---|---|---|
| 部屋の中央 基準 | 20から22度 | 45から52% | 空気が軽い日が多い | 低め |
| クローゼット 奥 | 19から21度 | 55から65% | こもり感が残る | 中 |
| ベッド下 中央 | 19から22度 | 50から70% | 日によって差が大きい | 中から高 |
読み取りのヒント
湿度が高い場所ほど、空気の入れ替わりが遅い可能性があります。
変動幅の見方
平均値だけを見ると、見落としが出やすくなります。ベッド下は特に振れやすい場所です。
| 置き場 | 最低湿度の例 | 最高湿度の例 | 変動幅 |
|---|---|---|---|
| クローゼット 奥 | 52% | 68% | 16 |
| ベッド下 中央 | 45% | 72% | 27 |
ベッド下の変動が大きい場合は、通気や収納の詰まり具合が影響していることが多いです。逆にクローゼットが安定して高めの場合は、空気が動いていないサインとして受け取れます。


対策
結論を急がず、数値が高い場所から順に手を入れる方が続けやすいです。湿気対策は、一度で正解を出そうとすると負担が大きくなりがちですが、数字を目安にすれば判断が穏やかになります。まずは湿度が高めに出ている場所を1つ選び、除湿剤の置き場や通気の取り方を少しだけ調整してみます。その後、数日たってから再び数値を確認し、変化があれば続け、変わらなければ次の手を考える。その往復だけでも、対策は自然と整理されていきます。完璧さよりも、様子を見ながら整えていく姿勢が、結果的に長く続きやすいと感じます。



編集部でも、最初は対策を詰め込みすぎて失敗しました。数値が高い場所を1つに絞って手を入れるようにしてから、変化が分かりやすくなり、調整のストレスも減っています。
クローゼットの対策
まずやる 小さな一歩
- 奥に空間を作る 服を指3本分だけ前にずらします
- 底面を直置きしない すのこや薄い板で浮かせます
- 扉を開ける時間を決める 1日1回 2から3分ほど
除湿アイテムの置き場
- 置き型除湿剤は奥の床に近い位置
- 湿度計は奥の中段に置くと全体傾向が見やすいです
体験上の注意点
香り付きの消臭剤を増やすと、匂いが混ざって判断が鈍ることがあります。最初は無香料で様子を見る方が落ち着きます。


ベッド下の対策
まずやる 小さな一歩
- ベッド下の収納を減らす 1割だけ間引きます
- 箱の背をそろえて通気の通り道を作ります
- ベッド下に布を垂らしすぎない ベッドスカートなど
除湿アイテムの置き場
- 置き型除湿剤は空気が動きにくい中央寄り
- サーキュレーターがあるなら、床をなめるように弱風で短時間
- 除湿機を使うなら、ベッド下に向けて強風は避けます
続けるコツ
ベッド下は掃除のタイミングとセットにすると続きやすくなります。週末のシーツ交換と一緒に湿度を確認するだけでも、少しずつ整っていきます。
配置の優先順位表
| 優先 | 条件 | 最初の一手 | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| 1 | 湿度が常に高い 60%以上が多い | 置き型除湿剤をその場所へ | 風の通り道を作る |
| 2 | 変動幅が大きい | 収納量を減らす | 短時間の送風を試す |
| 3 | 部屋全体も高い | 換気の習慣を1つだけ足す | 除湿機の運転時間を固定 |
FAQ
ここでは、実際に湿度計で測ってみたあとに出やすい疑問をまとめています。除湿の目安や置き場については、調べるほど情報が増えて迷いやすい部分です。正解を1つに決めるのではなく、数値をどう受け取り、どう行動につなげるかという視点で整理しています。自分の部屋に当てはめながら読むと、理解が深まりやすくなります。
- 湿度は何%を目安に見ればいいですか?
-
快適さの感じ方は人と部屋で違います。まずは自分の部屋の普段の数値を基準にして、クローゼットやベッド下がどれだけ上がるかを見ると判断しやすいです。
- 湿度計はどこに置くのが正解ですか?
-
正解は1つではありません。可視化が目的なら、湿りやすい場所と基準となる場所の2点があると比較しやすくなります。
- 置き型除湿剤はたくさん置くほど良いですか?
-
数を増やすほど管理は増えます。まずは数値が高い場所に絞って置くと、交換タイミングも把握しやすくなります。
- ベッド下に除湿剤を置くと寝具が乾きすぎませんか?
-
状況によっては局所的に乾燥することもあります。風を強く当てないなど、穏やかな運用を意識するとバランスが取りやすいです。
- 計測が面倒で続きません
-
7日分を目標にすると負担に感じやすいです。まずは3日だけでも構いません。小さな一歩でも、配置のヒントは得られます。
まとめ
クローゼットとベッド下の湿気は、見えにくいからこそ感覚に頼りやすく、対策が迷子になりがちです。湿度計で数値を並べてみると、どこが高く、どこが安定しているのかが静かに浮かび上がってきます。それだけで、除湿剤や除湿機の置き場に対する考え方が少し整理されます。
大切なのは、一度で完璧に整えようとしないことです。湿度が高い場所を1つ見つけ、そこに小さな一手を入れてみる。数日後にまた数値を見て、必要なら次の調整を考える。その積み重ねが、無理なく心地よい状態につながっていきます。
クローゼットもベッド下も、生活の裏側を支える場所です。静かに整えておくことで、衣類や寝具との付き合い方も、少し安心感のあるものに変わっていきます。未来のために、今日できる小さな見直しから始めてみてください。
免責
本記事は湿度計を用いた生活上の工夫を、体験ベースで整理したものです。住環境や体感には個人差があり、同じ結果を保証するものではありません。健康や体調に関する不安がある場合は、必要に応じて専門家へ相談してください。





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