マットレスや敷布団が、なんとなく合わなくなった気がしても、理由が分からないままだと、判断を先送りにしてしまいがちです。
体の変化なのか、寝具の変化なのか。切り分けができないと、買い替えにも踏み切れません。
沈み込みを数字で見ると、感覚だけだった違和感が、少しずつ言葉になり、状況を整理しやすくなります。
この記事では、スマホの水平器と定規を使って、沈み込みをやさしく可視化する方法をまとめました。
専門的な測定ではありませんが、同じ条件で比べることで、変化の傾向をつかむことはできます。買い替えを考える手前の段階で、判断材料を集めたい人には、十分に役立つ方法です。





準備するものと測定前のポイント
沈み込みの計測は、特別な道具や知識がなくても始められます。ただし、準備の段階で少しだけ意識をそろえると、数字のブレが減り、後から見返したときの納得感が変わってきます。
この章では、測定そのものよりも、測る前の整え方に焦点を当てます。毎回まったく同じ条件を再現する必要はありません。それでも、時間帯や寝具の重ね順などを意識するだけで、体感と数字を結び付けやすくなります。買い替えの判断に使う場合、1回きりの測定よりも、同じ準備をして数回測るほうが安心です。ここで紹介する準備は、無理なく続けるための土台づくりだと考えてください。
- 測定条件をそろえる意識を持つことが大切です。
- 完璧を目指さず、毎回近い状態を再現します。
- 数字と体感を、後で結び付ける前提で準備します。
- 続けられる手順にしておくことが最優先です。
用意するもの
- スマホ
- 水平器アプリ。端末標準の計測機能でも可
- 定規。30cm前後が便利です
- メモ帳アプリ、もしくは紙
- 可能なら、同じ条件で測るための服装。いつものパジャマなど
測る前にそろえる条件
条件がそろうほど、数字は比較しやすくなります。
- 測る時間帯を決めます。例 就寝前
- ベッドフレームや床の状態を固定します
- いつも使う寝具の重ね順を、そのままにします
- 厚手の毛布などは、一旦外します
- 枕の位置を、毎回そろえます

スマホで沈み込みを測る手順
この章では、スマホと定規を使って、沈み込みを2つの視点で見ていきます。
- 点の沈み 体の一部で沈む感じ
- 線の沈み 寝姿勢全体の傾き
難しい操作はありませんが、測り方の考え方を先に共有しておくと、結果の受け取り方が、ぐっと楽になります。
ここで行うのは、正確な数値を出すための測定ではなく、同じ条件で比べるための簡易チェックです。沈み込みは、
体の一点だけを見ると分かりにくく、姿勢や体重のかかり方で、印象が変わります。そのため、座ったときと寝たとき、点と面の両方で確認する流れにしています。数字が大きいか小さいかよりも、前回との差や、反転したときの変化に注目してください。それが、買い替えを考える材料になります。

沈み込みの測定は、最初は少し面倒に感じるかもしれません。ただ、一度やってみると、体感だけで悩んでいた時間が減りました。完璧な測定を目指さず、同じ手順を繰り返すことが大切です。数字は、判断を助ける補助線のようなものだと考え、気軽に向き合ってもらえたらと思います。
毎回、同じ場所を測るための準備です。
- 枕の下端を基準にします。
- 肩の位置と、腰の位置を大まかに決めます。
- マスキングテープで、寝具の側面に目印を付けます。
貼れない場合は、距離をメモしておくだけでも問題ありません。


何も負荷をかけていない状態を残します。
- 測定点の真上に、定規を渡します。
- 定規の中央が浮いていないかを確認します。
- 定規の下から、寝具までの隙間を目視で確認します。
数値が取りにくければ、写真を残すだけでも十分です。


普段の動作に近い形で確認します。
- 腰位置の近くに座ります。
- 5秒ほど、静止します。
- そのまま、定規を渡します。
- 一番低い位置までの距離を測ります。
定規が使いにくい場合は、スマホ本体の厚みを目安にしても構いません。
記録例
- 腰位置。座位沈み 28mm


体全体で沈んだときの偏りを見ます。
- いつもの枕位置で、仰向けになります。
- 30秒ほど、呼吸を整えます。
- 可能なら、家族に定規を渡してもらいます。
- 肩位置と、腰位置をそれぞれ測ります。
一人の場合は、動画で撮影して、後から確認すると安定します。
記録例
- 肩位置。仰向け沈み 18mm
- 腰位置。仰向け沈み 35mm


沈みの偏りは、傾きとして表れることがあります。
- 寝具の上に、板、もしくは硬めの本を置きます。
- その上にスマホを置き、水平器を開きます。
- 腰付近と、肩付近の角度を記録します。
布の凹凸をならすために、板や本を挟むのがポイントです。
記録例
- 腰付近。1.2度
- 肩付近。0.3度


上下を入れ替えられる寝具は、向きを変えて、再測定します。
数値の差が縮む場合は、偏りが寝具側にある可能性が高まります。


結果のまとめ方と記録のコツ
測定が終わったら、次に大切なのは、まとめ方です。数値を取っただけでは、判断材料としては少し弱く、後から振り返ったときに、意味を失いやすくなります。
この章では、沈み込みの数字と体感を、どう残していくかに焦点を当てます。きれいな記録を作る必要はありません。自分が見返したときに、変化に気づける形であれば十分です。同じ寝具を使い続けていると、少しずつの変化には、気づきにくくなります。記録を並べて見ることで、いつから違和感が出始めたのか、感覚と数字を結び付けやすくなります。買い替えを急がないためにも、判断を先送りしすぎないためにも、記録は静かな支えになります。



計測よりも、記録のほうが面倒に感じる人は、多いと思います。ただ、簡単なメモでも残しておくと、数か月後の自分が助かります。完璧な表を作らなくても、数字と一言メモがあれば十分です。記録は、結論を出すためではなく、迷いを整理するためのものだと、私たちは考えています。
記録シートを作って比較しやすくする
後から見返せる形に整えます。
- 日付
- 寝具名 / 使用年数目安
- 寝具の向き
- 通常、反転
- 測定条件
- 服装、室温、追加寝具の有無
- 座位の沈み
- mm
- 仰向け
- 肩と腰の沈み、mm
- 水平器
- 角度計測用
- 体感メモ
- 起床時の違和感、寝返りのしやすさ、など
表にしておくと、変化に気づきやすくなります。
| 項目 | 通常向き | 反転向き |
|---|---|---|
| 座位 腰 mm | ||
| 仰向け 肩 mm | ||
| 仰向け 腰 mm | ||
| 水平器 腰 角度 | ||
| 水平器 肩 角度 | ||
| 体感メモ |
数字の変化を見やすくするコツ
- 1回で判断せず、3回程度の平均を見ます。
- 毎回、同じ点を測ります。目印を使います。
- 反転できる場合は、必ず試します。
- 数字と体感を、セットで残します。
買い替えを考えるための判断材料
ここでは、断定はしません。この章の目的は、買い替えを決めることではなく、迷いを減らすための視点を整理することです。
沈み込みの数字は、見る角度によって意味が変わります。大きいから悪い、小さいから良い。そう単純に切り分けられるものではありません。だからこそ、数字だけを単独で評価せず、過去の自分の記録や、最近の体感と並べて見ることが大切になります。
この章では、沈み込みの結果から、どんな変化に気づけるか、どんな場合に注意深く様子を見るか、その判断材料を静かに並べていきます。



買い替えの判断は、意外と数字よりも、気持ちの整理が難しいと感じます。私たちも、測定結果を見てすぐ決められたわけではなく、体感と記録を行き来しながら、少しずつ納得していきました。この章は、結論を急がないための場所です。読みながら、自分の状況に当てはまるものだけを、拾ってもらえたらと思います。
数字で気づけるサイン
- 腰だけ、あるいは肩だけが極端に沈みます。
- 左右で、沈み方に差があります。
- 反転すると、数値が大きく変わります。
- 以前の記録より、沈みが増えています。
沈み込みの量は、体格や素材によって変わります。そのため、自分の過去データとの比較が、もっとも安全な見方になります。
体感と合わせて見るポイント
数字だけで決めず、日常の感覚も一緒に見ます。
- 寝返りが増えたと感じます。
- 腰や肩の違和感が、朝まで残ります。
- 端の落ち込みが気になります。
- 起き上がりで、引っかかる感じがあります。
- 中央のへこみが、戻りにくいです。
買い替え以外の選択肢
数字に変化が見えても、すぐに買い替えを決めなくて大丈夫です。寝具は生活の一部なので、一気に結論を出すより、段階を踏んだほうが、気持ちが追いつきやすくなります。少し手を入れるだけで、沈み込みの感じ方が変わることもあります。まずは、今ある寝具と、もう少し付き合うための選択肢を、静かに試してみるのも、自然な流れです。
- ローテーションや反転をして、偏りをゆるめます。
- すのこや除湿で、床からの影響を減らします。
- トッパーで、硬さや反発感を足します。
- パッドで、体の当たりを分散します。
- 設置面の歪みを見直し、不要な沈みを減らします。
どれも、買い替えを先延ばしにするための工夫ではなく、自分にとって、何が合わなくなっているのかを、確かめるための手段です。小さな調整で、違和感が減るなら、それは、ひとつの答えです。変わらないなら、次の選択に進む準備が、整ったとも言えます。


よくある質問
ここでは、計測を試した人が、つまずきやすいポイントや、不安に感じやすい点を整理しています。スマホや定規を使う簡易的な方法だからこそ、精度や意味づけについて、疑問が残ることもあります。
この章は、正解を示すためのものではなく、安心して続けるための補足です。自分の状況に近い質問だけを拾い読みする、そのくらいの距離感で問題ありません。
- スマホ水平器の数字は信用できますか?
-
同じ端末、同じ置き方で繰り返すなら、比較の材料としては使えます。
絶対値よりも、変化を見る使い方が向いています。 - 一人でも測れますか?
-
測れます。
動画で撮影して、後から確認すると、手元が安定しやすくなります。 - どれくらい沈んだら買い替えですか?
-
一律の基準はありません。
素材や体格、使用環境で変わります。過去の自分の記録との差と、体感の変化を、一緒に見るのがおすすめです。 - 床やフレームの影響はありますか?
-
あります。
床の柔らかさ、すのこやフレームのたわみ、脚の不安定さなどで、沈みが強く見えることがあります。寝具だけでなく、設置面も一緒に点検すると安心です。 - 記録はどれくらいの頻度が良いですか?
-
最初は、3日ほど連続で取り、その後は、月1回程度が続けやすいです。
違和感が出たタイミングで、追加測定するくらいが心地よいです。
まとめ スマホ計測を買い替え判断にどう生かすか
沈み込みの計測は、正解を探すためのものではなく、迷いをほどくための道具だと感じました。
スマホ水平器と定規でも、同じ点を、同じ条件で繰り返せば、変化は十分に見えてきます。反転による差も、判断のヒントになります。
数字だけで決めず、寝返りや起き上がりの感覚も、一緒に残していくと、判断は自然になります。
買い替えが必要かどうかは、人と寝具で異なります。だからこそ、まずは小さな一歩として、データを作るところから始めるのが、心地よい選択だと思います。
数字は、判断材料のひとつです。無理なく、自然に、続けられる形で、自分の眠りに合う選択を、そっと進めてみてください。
免責と注意点
本記事の計測は、スマホと定規を使った、簡易的な体験ベースの方法です。専門的な測定や診断を、代替するものではありません。強い不調や、 痛み、しびれなどが続く場合は、 無理をせず、専門家へ相談してください。数値は、 環境や測り方で変動します。 同条件での比較に限って、 参考にしてください。




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